酒見賢一 文藝春秋 2004/11/25

口喧嘩無敗。いざとなったら火計(放火)の策。神算鬼謀の大軍師か?自堕落、色欲三昧、ヤクザ以下の変奇郎か?諸葛孔明の虚像に迫る、酒見版『三国志』登場。「ほんとうの孔明は、こんな人じゃなかったと思う」(作者談)。


実家に帰ったら、『陋巷に在り』全巻を読み終えた母親がこれを読んでいたので、ちと拝借。…こんなに随所で笑わされる三国志系の読み物は他に無いと思う…。
いま手元に本が無いので、文章を引用できないのが残念です。でも曹操様に関しての「スパークする戦バカ」という一文だけは頭に残ってるんだぜ…。あながち間違ってなさそうだから困る。

神算鬼謀の士でもなく(自分の名前を売ることに関しては謀りまくりだけど)、戦乱の世を憂う軍師でもなく(いや少しは憂いているかも)、ただ只管宇宙を思い、醜女で発明ヲタな妻とラブラブ夫婦生活を繰り広げる諸葛孔明がここにおります。でも主役は、どこから見ても立派なヤクザの親分で策ジャンキーな劉備らしい。そうなのか。
兄者命で何かと趙雲をのけ者にしたがる関羽や張飛も、何だかわからない理屈で人を煙に巻くホウ徳公もなかなかに魅力的ですが、孔明やこれらの人々に徹底的に翻弄される徐庶が私は大好きです。巻き込まれ体質だったのか、徐庶…。

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