絲的サバイバル

絲山秋子 講談社 2009/03/27

四の五の言わずに外に出ろ!
さぁ、七輪持って出かけよう。『絲的メイソウ』に続くエッセイ第2弾は野宿。

七輪で鶏肉炙って喰いてー!!
絲山さんは塩胡椒で食べられたようですが、私は酒と醤油をぶっかけて食べたい。是非とも食べたい。手元に冷えたビールがあれば尚良し。
新潟某所で一人キャンプしたときの、二人称で書かれている『遙かなる腹の声』が好き。テン場で見知らぬ人と山菜たくさん採って、それを料理して食べて、日常に帰っていくだけの短い文章なのに、漂う静かな空気が良い。

絲山さんが一ヶ月に一回、一人きりでキャンプをするという目標を掲げたエッセイ。野外で一晩明かす描写が多いせいか、学生の頃、野外でシュラフに潜って寝て夜露に濡れるということを、初めて体感したときのことを読んでいて思い出しました。