武士道セブンティーン

誉田哲也 文藝春秋 2008/07

早苗は成績重視・結果主義の剣道強豪高へ、香織は個人主義から部に忠義を尽くし始める。ふたりの武士道の時代(研究中)が幕を開けた?。新進気鋭が放つ痛快・青春エンターテインメント、正面打ち二本目。

ああもう青春だわー…。
丁度前作の香織と早苗の立場が入れ替わった感じ。早苗の方は新しい環境に飛び込んだことであらあら大変ってなもんですが、香織の方はすっかりどっしり落ち着いて、視野も広くなって、成長してますね。「安心しろ、命までは取りはしない」とか言えちゃう女子高生、凄いよ！
早苗も香織も、悩み方もその答えの出し方も一途で一生懸命、どこまでも真っ向勝負、って感じで爽やかなのが、無駄に年喰ってきたこちらには大変に眩しい。
多分出るんじゃないかな？と思っている“エイティーン”にも期待。是非ともインターハイ決勝での二人の対戦が見たい。

前作『武士道シックスティーン』は映画化とのこと。それだけじゃなくアフタヌーンで漫画化、しかも今月号？の表紙になっていてびっくりしました。漫画化、どうなんだろー？変にアレンジされてないといいなー。