怪のはなし

2009年4月24日 読書
加門七海 集英社 2008/12

闇の路上で。白昼の雑踏で。わたしが出逢ってしまうもの。
加門七海が遭遇した実録怪談集。


『其ノ三 沖縄の話』の沖縄の聖地のパワーが強くて、きつくて、濃密すぎるという文章は何となくわかる気がします。ほんとに何となくだけど。さりげなくシーサーとか石敢當があちこちに置かれてるせいかな。

一番怖かったのは、某新興宗教団体に属する人間が、鬱っぽくなってる作者の友人に毎日電話を掛けてくるという『其ノ十七・十八 友人の話』。落ち込んでいる人をおそらくは食いものにするために、毎日電話を掛けては様子を伺う、その心根が怖えーよ!陳腐な物言いだけど、やっぱり生きてる人間が一番怖いよー。…もっともこれは私が霊的なアンテナが全く備わっていないから言えることなのかもしれませんがね。

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