米澤穂信 東京創元社 創元推理文庫 2009/02

あの日の放課後、手紙で呼び出されて以降、ぼくの幸せな高校生活は始まった。学校中を二人で巡った文化祭。夜風がちょっと寒かったクリスマス。お正月には揃って初詣。ぼくに「小さな誤解でやきもち焼いて口げんか」みたいな日が来るとは、実際、まるで思っていなかったのだ。―それなのに、小鳩君は機会があれば彼女そっちのけで謎解きを繰り広げてしまい…シリーズ第三弾。


最初予定されていたタイトルが「秋季限定マロングラッセ~」だったのが、「秋季限定栗きんとん~」に変更されたのも、作者の仕掛けだったのかなと思いつつ読了。
小山内さんKOEEEEEEEEとガクブルしながら読みました。特に上巻はどれもこれも誰も彼も、小山内さんの差し金にしか思えなくて怖かった…。
小山内さんに力の限り叩きのめされてしまった彼に関しては、最初に登場したときは「何この痛い子」て感じでどうも好きになれなかったのに、途中からは「…絶対小山内さんに酷い目にあわされる…逃げて、超逃げてー!」と心配しつつ見守っていました。そしてその心配通りな、案の定な結末に。しかも小山内さんの『復讐』の原因がアレだもんなあ。なんという邪悪黒乙女。『復讐』を始める瞬間に、嬉しくて声も身体も震えちゃう狼娘怖いです。とりあえず祝・互恵関係復活。

次がシリーズ最終作。小鳩くんの中学時代はちらちら見えているけど、小山内さんの過去はきちんと明かされるのかな?

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