阿房列車 1号

2009年3月5日 読書
一條裕子 小学館 IKKI COMIX 2009/02/24
「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行ってこようと思う」鉄道紀行文の古典であり、何よりも「列車に乗る」ことを第一とした点では最高の作品とも云われる内田百〓(けん)の名作を漫画化。当時の列車、駅、景色、百〓(けん)先生とヒマラヤ山系君を、一條/裕子が活き活きと描き出す。


百けん先生の「けん」の字が出ないのがもどかしい…(もんがまえに“月”ね)。
装丁がレトロで可愛いです、タイトルの字体や色使いも好き。
常に発想が斜め上の方向に惚けた感じで飛んでいく一條裕子作品の独特のテンポと、百けん先生の無駄に酔狂な一挙一動が、意外に上手くはまってます。読んでると「あー鈍行で旅に行きて~」という気分になります。列車の中で飲むビールって旨いよね。

ところで百けん先生とヒマラヤ山系君が、大阪に行った際に利用した特急「はと」。この一等展望車ことマイテ49が、まだ現存してると知って、びっくりしました。しかも身内が十数年程前に何やらイベントで乗ったということを聞いて、さらにびっくり。ネットで写真を見たところ、何と言うか「一等車両」という言葉が生きていた頃を忍ばせる、クラシカルな素敵な車両でした。乗ってみたい。

近所の本屋では配本ナシと言われたので、ネットで購入。

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