さくら剛 サンクチュアリパプリッシング 2008/05/09

「あった!あったぞ!!!王平の墓だっ!!おお~~~。へぇ~~~。くぅぅぅぅぅぅ(涙)。長かった……。」

赤壁、虎牢関から、馬超の墓、徐庶の自宅まで三国志遺跡100ヶ所以上を現場検証&爆笑ツッコミ!

三国志を愛するがあまり、本当に中国大陸を放浪してしまったへなちょこ青年の笑いと怒号の180日間、オモシロ冒険旅行記。
写真と鋭いツッコミで、三国志ファンを爆笑させます。


このタイトルで、このしりあがり寿の表紙イラストは、反則だと思う。手に取らざるをえないじゃないか…!

『三国志演義』(ここ重要)を愛する作者が、あっちゃこっちゃ三国志関連の史跡を巡る旅行記だけど、この作者のどこがえらいって、中国なら他にもいろいろ行くところはあるだろうに(万里の長城とか紫禁城とか天安門とか)、作者が行くのはどこまでも三国志の舞台となった所でしかないところだろう。何と言うニッチ。しかし作者曰くある遺跡に行ってみたら、そこの管理人さんが「日本人しか来ない」と言ったらしいから、日本人の三国志ファン的にはそうでもないのかも。でも私には成都から電車で五時間以上かけ、更に山の獣道をかきわけて王平の墓に詣でる根性は無いわ…。赤壁と三峡は行ってみたいけど。三峡といえば李白。
蜀の北伐に関する史跡の文章が面白かったです。現場の写真も掲載されているけど、天然の要害、とは良く言ったもんだ。孔明が崖っぷちに作らせたという桟道跡を見て「こんな道を造ってまで魏を討伐に出掛ける執念がオレにはよくわからない」と思ったという一文に激しく同意。なんたる小児病的発想といわれるかもしれんが攻めてこれねえだろこんな状況じゃ!!という孔明に対する突っ込みにも更に同意。やっぱり自分の国が無くなるかも、ということに対する危機意識や切迫感、土地への帰属意識などが、根本的に違うんだろうなあ…。

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