COPPERS 1巻

オノナツメ　講談社　モーニングKC　2008/11/21

NY　曇り時々晴れ。
マンハッタンの北、スタジアムで有名なブロンクスにあるNYPD（ニューヨーク市警）51分署。タフな街、タフな男たちの昼と夜……。オノ・ナツメがデビュー前に描きおろした伝説の同人本『NYPDシリーズ』の世界を継承した、まったく新しい物語がはじまる。

本誌で第一話をパラ読みしたときには、登場人物が多いのも相まって何だか画面構成や話のもってきかたがごちゃついてる？と思ったんだけど、単行本化されたのを読んだらそうでもなく、たいへん面白く読む。
他人には理解してもらえなかったり、つい見過ごされがちになってしまう寂しさをさりげなく描いた＃4「寂しい日」が好き。
ドラマ『ツインピークス』を見てたとき、アメリカ人ってのは老若男女の別なくやたらめったらドーナツだのチェリーパイだの好きだよな…と思っていたのを、ぼんやりと思い出した。チョコレートドーナツ美味そうだ。

作者HPへ行ったら、『リストランテ・パラディーゾ』アニメ化だそうで、ちょいとたまげる。あの独特の描線は、どう処理するのー。声優さんは渋めのオジサマばかりになるのー。若い声のルチアーノなんて認めませんよわたしゃ。